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ぼくと彼氏の恋物語

ぼくと彼氏の恋物語

12月のLovesong

恋多き僕のお話を、またまたしてみようとがんばって
書いてみました。笑


少し踏み込んだ内容かもしれないので、
気になるようでしたら読まないでください。

















































◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


寒い季節がやってくると、ほろ苦い思い出が頭をよぎります。
イルミネーションが輝き、恋人たちが街に溢れ出す頃、
僕はある人に夢中でした。

M君。透き通るような白い肌にふさわしい綺麗な顔をした男性でした。
彼とは偶然の出会いですぐに仲良くなったんです。
有り触れた人間関係に腐れかかっていた僕には、
彼との出会いがとても刺激的なものでした。
実はMくん、、水商売をしていたトップスターだったから。


彼とは池袋や渋谷によく行きました。
映画観たり、カフェでお茶したり、買い物したり・・・。
そんな誰とも変わらないことをしていたな。
彼は東北のある県からでてきたらしいけど、スペイン坂に
行くのも、サンマルクでお茶するのもはじめてだったらしく、
一つ一つに驚いていました。
性格は純真で、思ったことはすぐ口にするタイプ。
自分訛ってるくせに、僕のこと「訛ってない?直したほうが良いよ?」
なんて言うんですよ!このャローって感じでしたねぇ。


彼とは何度か寝たことがあります。
それは、僕にとってはとてもプラトニックなものに感じました。
仲良くなって、別に付き合ってるわけでも無かったから、
わりきってすぐにそういう関係になったけど、
はじめて寝たとき直ぐにわかったんです。
本能で、磁石みたいに肌と肌が引かれ合っているのが。
行為自体も、時間を忘れるくらいにのめりこんでました。
あんなに体の相性が、肌と肌が溶け合う感覚っていうのは、
今まで体験したことが無かったし、もう二度と無いかもしれない。
僕にとっては体でセックスをしてはいても
心で精神世界でセックスをしていたような不思議で甘美な体験。


それでも僕らは付き合っていたわけでは無かったんです。
アリテイに言えば、僕らの関係はただのセックスフレンド。
と、思えるかもしれないですね。
でも、そんな風に呼ばれても何でも良い。
性格や体で、こんなに惹かれる人と一緒にいれば、
誰だってもっと深い関係になりたくなるよね。



次第に僕は、彼への気持ちを抑えきれなくなりました。

ギクシャクしだしたのは、そう思い始めてからでした。
いろいろ秘密な部分が多くて、プライベートなことには口を閉ざすM君。
僕は、彼にとってどんな存在なんだろう?
大好きな人?都合の良い人?ただの友達?
その答えを探ろうと、今思い出すだけで嫌になるような
姑息なことをしたりもしました。
結局、答えを見出せないまま時間は流れ、僕らは次第に
距離を置くようになりました。


送るのを躊躇ったメール。
大好きなあの人のアドレス。

久しぶりに送ってみて、返ってきたのは
「MailSystemError」の非情な英文字。

携帯もつながらず、
「あぁ、終わったんだな」と思いました。


キミが好きですと素直に言えたら、未来は変わっていたかもしれない。
勇気が無かった僕に残ったのは、捨てきれない彼への気持ちと、
やりとりしたメールの数々。

その一つ一つの内容が、僕には大事な人と過ごした
捨てられない苦い思い出。

Mくんにとっての僕は、ただの遊び友達だったのかもしれないね。
でも、僕には、キミが、キミが必要だったんだよ。



一緒に観た映画、一緒に並んで歩いた坂道、いつも同じ場所で
別れた改札口。そのどれもが記憶の片隅に、いまも鮮やかな色彩を
保ったまま焼きついている。



時々同じ場所を通ってみる。


街行く人にキミの影を重ねてみる。



人生は思い出という名の牢獄とはよくいったもので、
無意味だとはわかっていても、何度も繰り返し思い出してしまう。
幾度と無く、幾度と無く。




「12月のLovesong」

M君が気に入った曲で、僕が唯一プレゼントした曲。
ただ、素っ気無い素振りで渡した僕だけど、
でもね、それには僕の気持ちがつまってたんだよ。



今年も、雪の似合う季節がやってきましたね。
同じ空の下、今、君はどこにいますか?
元気にしていますか?



僕は、僕は今、幸せだよ。

君も夢を実現して、幸せになってるよう、祈っています。





過去を振り返ることは無駄ではない。
過去に向き合っているから、今が見える。
明日がある。


彼との思い出が無駄にならないよう、
僕は今この瞬間を懸命に生きて行く。










12月のLovesong

いつの間にか街の中に12月のあわただしさがあふれ

小さな手を振りながら大切な人の名前を呼ぶ


恋人たちの優しさに包まれてこの街にも少し早い冬が訪れる


大切な人だからずっとかわらないでわらっていて

大好きな人だからずっと君だけを抱きしめて・・・


Show-windowを見つめながら肩を寄せ合う二人が通り過ぎる

君のことを待ちながら、白い吐息に想いをのせる


見上げた空に粉雪が舞い降りていたずらに二人の距離をそっと近づける

静かな夜に耳元でささやいたあの言葉をもう一度そっとつぶやいた


大切な人だからずっとかわらないでわらっていて

大好きな人だからずっと君だけを抱きしめて・・・


大切な人だからずっとかわらないでわらっていて

大好きな人だからずっと君だけを抱きしめて・・・



いつまでも抱きしめて・・・

いつまでも抱きしめて・・・

君だけを抱きしめて・・・


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